株式会社日本電子図書館サービス(東京都品川区 代表取締役社長二俣富士雄:以下JDLS)は、同社が運営・提供する電子図書館サービス「LibrariE(ライブラリエ)」の取り扱いコンテンツに加えて、従来TRC-DL(*1)が提供して来た電子書籍コンテンツを統合する作業に着手しました。
この統合により、現在5万点強あるLibrariEコンテンツ数を今年度末までに約7万点(出版社数200社以上)に増加させ、電子図書館サービスとして国内最大の和書コンテンツ数(*2)を実現させる予定です。
コンテンツ統合は、TRC-DLを運営・提供する大日本印刷株式会社、株式会社図書館流通センター(以下「提携先各社」)との合意に基づくもので、現在、ライセンス提供元の取次・出版社との調整作業ならびにシステム改修を進めております。
LibrariEは従来、「2年間または貸出回数52回」の利用ライセンスを販売して参りましたが、統合により「2年間・貸出回数制限なし」「期間無制限」等のライセンス形態も取り扱うことになります。またEPUBに加え、専門書等に多いPDF形式の電子書籍にも対応します。
統合後は、LibrariE、TRC-DLの共通の商品データベースとして双方が全面的に利用する体制とすることでも合意しました。また、JDLSが開発したLibrariE独自のユーザーインターフェースである「選書オーダリングシステム」の活用を促進し、導入図書館への一層のサービス向上と業務の効率化を図る等、提携先各社との間で協力関係を強化して参ります。
現在、53,000点を超えるLibrariEのコンテンツ数は、昨年1年間で約19,700点増加しました。LibrariEの導入館も累計110館を突破しております。最近では教育のICT化の進展を背景にして小学校、中学校での導入事例も活発になってまいりました。
今般のコンテンツ統合をバネに、当社は早期に10万冊規模のコンテンツ提供を実現し、公共、大学、学校、その他あらゆる館種において利用者に喜ばれる電子図書館サービスを目指し、コンテンツの魅力とサービス全体の利便性をさらに向上させるべく努めて参ります。
*1 株式会社図書館流通センター(TRC)が販売する電子図書館サービス
*2 一部、英語多読コンテンツも含む