社長挨拶

読者、図書館、出版社、著者を結ぶ新たな架け橋として

株式会社日本電子図書館サービス(JDLS)は、電子図書館の新たなモデルを創造していくために株式会KADOKAWA、株式会社紀伊國屋書店、株式会社講談社を株主として2013年10月に設立されました。

2015年10月には電子図書館サービス「LibrariE(ライブラリエ)」をリリースしました。図書館(Library)と電子書籍(eBook)を融合するという意味で名付けられた「LibrariE」は、電子図書館を効率的に運用し利用者に快適にご利用いただくための全ての機能を一体的に提供します。

その後2016年11月、大日本印刷株式会社、株式会社図書館流通センターと資本提携を実施し、現在、株式会社紀伊國屋書店と株式会社図書館流通センターの2社が国内の販売代理店となっております。

電子書籍は図書館に於いてこれまで「紙の本」の補完的・付加的な役割を担ってきましたが、未だ収束が見通せない今般のコロナ禍にあって、非来館型サービス強化の重要な柱としてその役割が見直されております。JDLSでは、図書館・利用者には最適な利用環境と新鮮で魅力的なコンテンツを提供する事、出版社・著作者には知の再生産が可能となる適正な還元を実現する事を目指しております。図書館と出版社・著作者の架け橋となる事で更なる「電子書籍」の普及と知の集積と利用者への提供という図書館サービスの支援を行って参ります。

学校現場からの期待も大きくなっており、教材利用や学習支援に対応できるようサブスクリプションサービスの開発など機能改善を行い、出版社・著作者には新たな還元モデルを提案して参ります。

利用者・図書館・出版社・著作者にとって、紙と電子の併存による新たな出版・読書の未来を切り開くことができるような永続的なモデルを確立していきたいと願っています。また、デジタルネイティブ世代にとっては、コミックだけではなく活字に親しむ自然な読書環境として受け入れられるようなサービスを提供していく所存です。

利用者、図書館、出版社、著作者各位のご意見を真摯に受け止めながら事業を推進して参りますので、今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

令和3年1月
代表取締役社長 二俣富士雄